個人的に以前から少し疑問に感じていることのひとつに、就寝前の歯磨剤(しまざい。歯ブラシに塗布する練り歯磨きなど。)の香料はほとんどが強いミント系であり、これによって寝る前に少しでも目が覚めてしまうのは不合理ではないかということがある。仮に夫婦で寄り添って寝ている場合であっても、強い清涼感は不要と思う。
朝ならば目覚めのためにも口臭改善のためにも清涼な風味を採用するのは納得できるが、就寝前には別の選択肢をメーカー側がもっと用意してくれないものだろうか。塩や漢方薬、緑茶成分を含んだものが少しは発売されているので、明らかに少数とはいえ、こうしたものの中から選ぶのが現状の対応策かなと思う。(子供用のイチゴ味などは、実際に試したわけではないが、磨いた気になりそうにない。)
就寝前用としてもう1本別の歯磨剤を売ることができれば、市場ないし業界が少し活性化すると思うのだが、こんな発想や需要はごく少数派ということなのだろう。
皆さんはこうした香料の種類を歯磨剤の購入にあたっての選択材料にされていますか?あるいは歯周病や虫歯予防の成分などの有効性、研磨剤の有無などの安全性に注目されているのでしょうか?
余談その1。個人的な経験として、あまりにもミント系の歯磨剤を使ってきているためか、ミント味のタブレットを口にすると、どうも歯磨剤を舐めているような気分になってしまうことがある。
余談その2。若い方も含めた大半の方は歯磨剤のことを「歯磨き粉」と呼ぶことが多いようであるが、本当に「粉」状になっているものをずっと使っている方は非常に珍しいだろう。昭和40年代くらいまでは粉状の歯磨剤も健在だったが、現在では99%は練り歯磨きと呼ばれるペースト状のものに替わっていると考えられる。他に特にこだわりをもった方は泡状のものや粉状のものを選ばれているかもしれない。