AirLand-Battleの日記

思い付きや素朴な疑問、常識の整理など、特段のテーマを決めずに書いております。

自転車の自己点検のススメ

 2023年(令和5年)4月1日の道路交通法の一部改正に伴って、自転車の乗車用ヘルメットの着用が努力義務化されました。個人的には必要性や有効性をそれほど感じない事案とはいえ、電動を含む自転車は、私たちの生活に欠かせない便利な乗り物として定着しています。

 しかし、日々の使用で少しずつ劣化が進み、思わぬ事故につながる可能性も潜んでいます。そこでここでは安全で快適なサイクルライフを送るために、定期的な自己点検の実施を強くお勧めします。


なぜ自己点検が必要なのか?

  • 安全確保: ブレーキやタイヤの不具合は、重大な事故につながる可能性があります。定期的な点検で、これらのリスクを未然に防ぎましょう。
  • 快適な走行: チェーンの油切れやタイヤの空気圧不足は、走行時のストレスになります。適切なメンテナンスで、快適な走行を維持しましょう。
  • 自転車の寿命を延ばす: 定期的なメンテナンスは、自転車の寿命を延ばし、長期的にコスト削減にもつながります。
  • 法令遵守: 道路交通法では、整備不良の自転車での走行は禁止されています。安全な自転車ライフを送りましょう。

 

 点検の頻度は、望ましいのはやはり自動車と同じように乗車前に毎回日常点検をすることですが、定期的に、例えば月に一度はちょっとした不具合を含めて点検・修理しておくことを最低限意識しておきたいところです。以下に「主な点検箇所とその手順」を記載しておきますので、点検リストの一助となれば幸いです。

 もちろん特別な専門工具や交換部品が必要な場合には、自転車専門店に依頼しなければならないでしょう。電気自転車ではない通常の自転車の点検にかかる料金の目安としては、基本的な点検(例えばタイヤの空気圧チェック、ブレーキ調整、ギア調整など)であれば2,000円~5,000円程度、さらに詳細な点検・整備(基本的な点検項目に加え、タイヤ交換、ブレーキパッド交換、チェーン交換、各部調整など)であれば10,000円~20,000円程度と見積もられますが、必ず事前に直接確認してみるようにしてください。

 

主な点検箇所とその手順
A. タイヤ

    点検の必要性: 空気圧不足や摩耗は、パンクやスリップの原因になります。
    点検手順:

  1. タイヤ側面に記載されている適正空気圧を確認。
  2. 空気圧計で空気圧を測定し、必要に応じて空気を入れる。
  3. タイヤの溝の摩耗、ひび割れ、異物の有無を確認。

B. ブレーキ

    点検の必要性: ブレーキの不具合は、事故に直結します。
    点検手順:

  1. ブレーキレバーを握り、適切な抵抗感があるか確認。
  2. 前後輪のブレーキをかけ、しっかりと止まるか確認。
  3. ブレーキパッドの摩耗を確認し、必要に応じて交換。

 

C. チェーン

    点検の必要性: 油切れやたるみは、走行効率を低下させ、チェーンの寿命を縮めます。
    点検手順:

  1. チェーンの汚れを拭き取る。
  2. チェーン全体に潤滑油を注油。
  3. チェーンのたるみを確認し、必要に応じて調整。

D. ライト・反射板

    点検の必要性: 夜間走行時の安全確保に不可欠です。
    点検手順:

  1. ライトが正常に点灯するか確認。
  2. 反射板が汚れていないか、破損していないか確認。

 

E. 車体

    点検の必要性: ネジの緩みやサドルのぐらつきは、走行中の事故につながる可能性があります。
    点検手順:

  1. 車体各部のネジが緩んでいないか確認し、必要に応じて締め付ける。
  2. サドルやハンドルがしっかり固定されているか確認。
  3. 走行時に異音がしないか確認。

 

なお、電動自転車の場合は、上記に加えて以下の点検も行うことになります。

    バッテリー: 残量、充電状態、端子の汚れを確認。
    モーター: 異音や異物の有無を確認。
    コード: 損傷や断線がないか確認。

 

 

パンクやチェーン脱落、ライトなど部品の破損・紛失くらいであれば、自分で修理や交換ができる方も既に多いことは十分理解しています。それでも更に意識を高めて日常点検と修理・調整方法を研究するのもDIYのひとつとして楽しめるものと考えます。

 

 

以上