AirLand-Battleの日記

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片面印刷ののぼり旗がなぜ人気なのか?

 街を歩いていると、必ず目にする「のぼり旗」。飲食店、不動産、イベント告知など、様々な場所で活躍する街頭広告の定番です。しかし、なぜこんなにも多くの場所で、特に「片面印刷ののぼり旗」が使われているのでしょうか? 片面印刷なので、しばしば風によって裏向きになってしまっていて、見苦しいと感じることが多いのです。しかも少し調べてみると「両面印刷」の製品もちゃんと用意されているのですが、こちらはまったく見たことがありません。すこしくらい片面より高価でも、より多くの人にアピールできる両面を選んだ方が良いのでは?

 この記事では、片面印刷ののぼり旗が持つ独自の魅力と、その人気の秘密について考えてみます。

 

1. 圧倒的なコストパフォーマンス

 片面のぼり旗の最大の魅力は、そのコストパフォーマンスの高さです。インターネットで5件ほど業者のホームページを参照した限りでは、片面印刷であれば、(ポールなどの付属品無しの)既製品で1枚あたり500円前後、デザイン指定品で1200円前後から入手可能でした。これが両面印刷となると1枚あたり3500円前後でした。こうした価格面から比較すると、その差は歴然です。

 特に、新規開業で費用を抑えたい店や店舗の入れ替わりが激しい場所、短期間のイベントなど、頻繁にのぼり旗を交換する必要がある場合、片面印刷のコストメリットは両面印刷に比べて非常に大きくなります。

 

2. 軽くて扱いやすい

 片面印刷ののぼり旗は、生地が薄く軽量であるため、持ち運びや設置が非常に簡単です。女性一人でも、短時間で設置・撤去が可能です。風向きに合わせて、こまめに設置場所を変えたい場合や、イベントなどで一時的に設置したい場合など、軽くて扱いやすい点は大きなメリットとなります。また、軽量であることは、強風時にのぼり旗が倒れるリスクを軽減することにもつながります。

 両面印刷の現物に触ったわけではないのですが、おそらく片面印刷よりもやや重くなるでしょうし、ポールが折れたり倒れたりすることは比較的多くなるのかもしれません。

 

3. 風になびきやすく、視認性が高い

 片面印刷ののぼり旗は、生地が薄いため、風によくなびきます。この風になびく動きが、通行人の目を引き、高い視認性を生み出します。特に、道路沿いや交差点など、人や車の流れが多い場所に設置する場合、風になびくのぼり旗は、遠くからの視認性も高く、効果的な広告手段となります。また、風になびくことで、のぼり旗のデザインやメッセージが、様々な角度から見えるため、より多くの人に情報を届けることができます。

 裏向きになるマイナス面ではなく、とりあえず目立てば営業中の店舗があるということで視線を店舗に向けるという点でプラスと判断している場合が多いのかもしれません。

 

4. 設置場所を選ばない

 のぼり旗は、専用のポールとスタンドがあれば、ほとんどの場所に設置可能です。道路沿い、店舗前、イベント会場、駐車場など、設置場所を選びません。また、のぼり旗のデザインやサイズも自由度が高いため、設置場所の雰囲気に合わせて、最適なものを選ぶことができます。例えば、飲食店であれば、食欲をそそる写真やメニューを大きく表示したり、イベントであれば、カラフルなデザインで会場を盛り上げたりすることができます。

 

5. 人とインターネットを活用した相乗効果

 のぼり旗だけでなく、人による呼び込みやチラシ配り、インターネット広告などを組み合わせることで、より効果的な集客が期待できます。例えば、のぼり旗で通行人の注意を引き、店頭での呼び込みで詳細な情報を伝えたり、インターネット広告で来店を促したりすることができます。特に、近年では、スマートフォンやSNSの普及により、インターネット広告の重要性が高まっています。地域ターゲティング広告を活用することで、店舗周辺の潜在顧客に効率的にアプローチしたり、SNSで店舗の魅力を発信したりすることができます。

 

6. 両面のぼりの魅力

 以上のように片面印刷ののぼり旗が主流となっている一方で、両面印刷ののぼり旗も、その独自の魅力で今後注目を集める余地は未だあるのではないかと思います。

 両面印刷の最大のメリットは、風向きに左右されずに、常に正しい向きで表示できることです。これにより、視認性が向上し、広告効果を最大限に発揮できます。また、両面に異なるデザインを印刷することで、情報量を増やしたり、訴求対象を広げたりすることが可能です。例えば、片面には店舗のロゴやキャッチコピーを表示し、もう片面にはメニューやサービスの詳細情報を表示することができます。さらに、両面印刷は、高級感や特別感を演出したい場合にも効果的です。

 ただし、両面印刷は、片面印刷に比べてコストが高くなる傾向があります。そのため、予算や目的に合わせて、最適なものを選ぶことが重要です。いわゆる「ハイ・ロー・ミックス」で片面印刷を4本、両面印刷を2本並べるといった方法も十分検討対象となりうるでしょう。

 

まとめ

 片面印刷ののぼり旗は、コストパフォーマンス、扱いやすさ、視認性、設置場所の自由度、そして伝統的な広告手法としての安心感など、多くの魅力を兼ね備えています。

これらの理由から、のぼり旗は、様々な場所で、様々な目的で活用され、街頭広告の定番として、多くの人に愛されています。また、人やインターネットを活用した広告と組み合わせることで、さらに高い広告効果が期待できます。

 両面印刷ののぼり旗も、視認性や情報量の多さなど、独自の魅力を持っています。

もしあなたが、効果的な街頭広告を探しているのであれば、ぜひ一度、片面印刷そして両面印刷ののぼり旗を検討してみてはいかがでしょうか?