毎年、ノーベル賞の発表が近づくと、日本人は受賞できるのかということが話題となります。そして日本人が受賞すると、その研究成果についての紹介と科学技術や人類福祉への貢献を賛美するニュースが続きます。
個人的に毎回感じることとして「日本人以外の多くの人物も同等以上の研究成果を残しているのに、日本人の研究成果だけを殊の外に注目して賛美するのは、あまりにも知性的でない狭量な態度」だということです。
そこで今回はノーベル賞に並ぶとされる国際賞のひとつである「2025年度のウルフ賞」(2025年3月10日発表)について紹介し、日本人以外の偉大な科学研究の成果を少しでも触れたいと思います。「最新の研究分野にはこのようなものがあるのか」といった感動や「全く知らない所で画期的な進歩が起きている事実」を知っていただければ幸いです。
(もっとも要約についてはAI(Gemini)に任せきりですので、信頼性に幾分かの不備がありうる点はご留意ください。)
さて「ウルフ賞」は、イスラエルのウルフ財団によって授与される、科学と芸術の分野で世界最高峰の権威を持つ国際賞の一つです。
特に科学部門(数学、物理、化学、医学、農業)は、「ノーベル賞に最も近い賞」として知られています。実際、ウルフ賞を受賞した後にノーベル賞を受賞する科学者が非常に多いため、その年のノーベル賞候補を予測する指標としても注目されます。

2025年 ウルフ賞 受賞者一覧
農業部門
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ジョナサン・D・G・ジョーンズ(Jonathan D. G. Jones)
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所属: セインズベリー研究所(イギリス)、イースト・アングリア大学 教授
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ジェフリー・L・ダングル(Jeffery L. Dangl)
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所属: ノースカロライナ大学チャペルヒル校 教授、ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)研究員
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ブライアン・J・スタスカウィッツ(Brian J. Staskawicz)
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所属: カリフォルニア大学バークレー校 教授
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研究内容(受賞理由): 植物の免疫システムと病害抵抗性に関する画期的な発見。植物が病原体を認識し、自らを防御する分子メカニズムを解明し、持続可能な農業への道を開きました。
化学部門
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ヘルムート・シュヴァルツ(Helmut Schwarz)
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所属: ベルリン工科大学(ドイツ)名誉教授
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研究内容(受賞理由): 気相中における活性中間体の定量的特性評価。触媒反応における根本的な問題を解決するための基礎研究において多大な貢献をしました。
数学部門
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(2025年度は授賞なし) ※ウルフ賞は毎年全部門が授与されるわけではなく、年によって対象部門が異なります。
医学部門
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パメラ・J・ビョークマン(Pamela J. Bjorkman)
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所属: カリフォルニア工科大学(Caltech)教授
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研究内容(受賞理由): 斬新な抗体フォーカス・アプローチを通じて、ウイルスの防御機構を克服するための革新的な戦略を先駆的に開発した功績。
物理学部門
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ジェームズ・P・アイゼンシュタイン(James P. Eisenstein)
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所属: カリフォルニア工科大学(Caltech)名誉教授
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モーデハイ・(モティ)・ハイブルム(Mordehai (Moty) Heiblum)
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所属: ワイツマン科学研究所(イスラエル)教授
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ジェイネンドラ・K・ジェイン(Jainendra K. Jain)
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所属: ペンシルベニア州立大学 教授
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研究内容(受賞理由): 強磁場中における二次元電子系の驚くべき特性(分数量子ホール効果や複合フェルミオンなど)の理解を深め、量子物質の研究を飛躍させた功績。
芸術部門(建築)
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徐 甜甜(シュ・ティエンティエン / Tiantian Xu)
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所属: DnA Design and Architecture 代表(中国)
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研究内容(受賞理由): 中国全土の農村部において、経済的・社会的・文化的に村を変革する「建築アキュパンクチャー(建築の鍼治療)」と呼ばれる手法を用いた建築。歴史や風土を活かした持続可能な地方再生が評価されました。
芸術部門(音楽・絵画・彫刻)
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(2025年度は授賞なし) ※2025年は「芸術部門」の中で特に「建築」が対象となりました。