呼ばれても無反応の人々

日常生活の一コマとして、銀行窓口やフードコート、病院などで順番を待っていると番号で呼ばれる仕組みにしているところは非常に多く見られると思います。これについて非常に気になるのが、番号を呼ばれても直ぐに反応しない人が一定割合で見られることです。

窓口の担当者が何回か繰り返して読んだり、名前が分かっていれば名前で呼び直したり、窓口から出てきて番号を何度も呼ぶことになり、これは他の人にとってはその分だけまた待ち時間が延びることになり、窓口の担当者にとっては不必要な労働負担になっています。言われるまでもなく、呼ばれたら即座に反応するべき性質のことではないでしょうか?個人的には不思議かつ不快に感じる「惨状」です。

 

もちろん非常に低い割合で、聴覚に障碍のある人や長く待っていたのでたまたまトイレに行った人、本などにかなり集中していた人は直ぐに返事ができなかったという事例は稀に起こりうることで納得できますし特段問題とは思いません。それでも無反応の割合はそうした人々の割合をかなり超えていると感じています。

 

なぜ無反応でいられるのかについて理由を推測して思いついた幾つかの例としては、(A)呼ばれて即座に大きな声で「ハイッ!」と返答するのは流石に恥ずかしいと考える人が多い、あるいは(B)特に病院などでは体調不良や加齢によって即応できない人も多い、さらには(C)自分が何番なのかを忘れていたという間抜けな人もはやり存在する、といったことが有り得そうです。

一応(A)については少し気持ちが分かるとはいえ、窓口の担当者は待っている人の一群に視線を送っているものなので、視線を合わせること(アイ・コンタクト)もできるし、少しだけ掌を挙げる、立っていれば窓口に視線を送りつつ歩き出す、座っていても同様で窓口に視線を送りながら立ち上がるという反応は直ぐにできて何ら恥ずかしくない動作であると思います。なぜこうしたことすらできないのか、理解できません。

続く(B)については、即応できないという点は納得できますが、それでも上記(A)に対する提案と同じで、何度も繰り返して番号を呼ばれるような事態にはならないのではないでしょうか。

最後の(C)はうっかりミスの一例とはいえ、納得できる範疇ではありません。「残りあと何人くらいかな」といったことを考えていれば、十分回避できるミスだと思います。

 

それにしても、こうしたことも都会の人間の冷たさのように感じられて仕方ありません。