観光立国はあくまで補助的次善策

観光立国推進基本法は2007年(平成19年)1月1日に施行された法律であり、これに基づき観光業を日本経済の活性を図る新たな柱のひとつとして期待する向きがある。たしかに日本の観光業については、改善次第で国内や海外からの旅行者を更に増やす潜在的需要はま…

下衆な納税意識

学校の社会科の中には租税・財政教育があり、社会に出てから国税庁の税務広報を少しは目にすることはあっても、日本人の一般的な(社会保険も含めて)納税意識というのは一般に、納めるというよりは取られる、税金の使途についてはとにかく何でも不満という…

「考えさせる教育」に注意

日本の公教育については以前から暗記重視や知識偏重という批判があり、その反省から論理性や問題解決能力を求める意見が絶えず見受けられる。そして具体的な対応策として様々な学習方法が研究されるとともに一部で実際に取り組まれているようだ。その中でも…

就寝前用の歯磨剤は何味?

個人的に以前から少し疑問に感じていることのひとつに、就寝前の歯磨剤(しまざい。歯ブラシに塗布する練り歯磨きなど。)の香料はほとんどが強いミント系であり、これによって寝る前に少しでも目が覚めてしまうのは不合理ではないかということがある。仮に…

日本人社会のブレーキ型規範

日本人に悪い人間は少ないが良い人間も少ないと感じているが、皆さんはいかがだろうか? 他国に比べると重大犯罪は比較的少なく、ほとんどの人は他人に迷惑をかけることを避ける心掛けを持ち、多少の不都合を被っても耐え忍ぶ傾向があるようだ。しかし他方で…

消防の全国組織設立を希望

津波や土砂崩れを伴う大地震、広い地域に床上浸水や地すべりをもたらす台風といった大規模な天災をうけて、自衛隊が出動し、人名救助や行方不明者の捜索、復旧作業に活躍する事例は特に近年になって国民の間で好感をもって理解されていると感じる。 こうした…

師を越えるには

教育の目標を大きく言うならばそれは、師を越えることがひとつ挙げられるでしょう。 教育を受けた人が全員、新しい分野の開拓や発見、進歩を実現することはないにせよ、次世代での目標という意味でそれを当然のこととして目指すべきと思います。 もちろん例…

生け贄を求める行政府

以前に住んでいた近隣の交差点で、交通事故死が発生した後になって信号や横断歩道が整備されたことがありました。もっと大きくは2011年の桶川ストーカー殺人事件の翌年にストーカー規制法が施行されるということがありました。こうした事例を見聞きする度に…

笑われ役を買う

「笑う」ということは自身が喜んだり、楽しかったりした場合の感情表現である他に、相手を侮辱したり軽蔑したりした場合の感情表現にもなっています。 一方が他方を笑わせようとして何か可笑しなことをして笑わせるという状況ならば、両者が楽しいという結果…

柔道は日本武道の中では異色

世界で最も有名で広まっている日本の武道が『柔道』だという点について、おそらく誰も異論はないでしょう。しかし合気道や江戸時代以前から残る古流柔術からの視点では、柔道は際立って異色な技術体系で成り立っていることが知られています。この点について…

ホウ・レン・ソウだけでは不足

1982年に出版された「ほうれんそうが会社を強くする」(山崎富治 著)で広まったホウ・レン・ソウは、「報告」と「連絡」と「相談」を欠かさないように管理職が新入社員向けに要求することで今や社員教育の常識になった感がありますが、元々この本の主旨とし…

本当に体育的なスポーツ種目を勧めて欲しい

子供の頃に習い事や部活などで好きなスポーツに取り組んだ経験のある方は多いと思います。子供の時代にスポーツに取り組むことは、その後の人生においても基礎体力づくりなどの面で貴重な財産になるので(文化部も良いが)、経験して損は無いように思います…

尊敬する人物を問う意味

時折、小学生などの子供が尊敬する人物を調査した結果が報道されることがあり、ほぼ間違いなく上位に「両親」が入っていることについてどうお思いでしょうか。感謝している人物ということであれば、何も違和感は無いのですが、尊敬というのはかなり意味が違…

説明「能力」以前の問題

説明する側の立場の人が「一から十まで教えてはいられない」とか「いちいち説明していたら切りがない」などという言い方で、説明を放棄する場面を見聞きしたことは誰しも経験したことがあるものと思います。 そもそも日本人のコミュニケーション・スキルが不…

監査が邪魔だと感じたら

2001年12月のエンロン破綻とそれを受けた米国株式市場の危機を受け、2002年7月に制定された粉飾決算防止を主目的としたSOX法は、我が国にも影響を与え、2006年6月には「金融商品取引法」(いわゆる日本版SOX法)が制定されました。これ以降特に『コンプライ…

キラキラネームは減らない

2000年代からだろうか、『キラキラネーム』として従来の常識からかけ離れた子供の名前が増加し、テレビや新聞でときおり話題になることがありました。(2012年の新語・流行語大賞の候補のひとつに挙がってされていたそうです。) 日本人の名付けについては、…

救急箱の中身

これから一人暮らしや新婚生活といった新生活をはじめるにあたって、新たに揃えるべき日用品のひとつとして家庭用の『救急箱』を考えておられる方も多いことでしょう。 ここではひとつの参考としてわたくしのまとめを紹介させていただきたいと思いますので、…

イギリス人は歩きながら考える

個人的には1980年代くらいまでは、「イギリス人は歩きながら考える。フランス人は考えた後で走り出す。スペイン人は走ってしまった後で考える。」という文句を時々耳にしていた気がするのですが、2021年の今日では全く聞かなくなりました。 出典をちょっと調…